#001 パンチを強くするシリーズ:「なぜ背中を鍛えるとパンチが強くなるのか?を科学的に説明する」

「パンチを強くするには背中を鍛えろ」

 

 よく聞きますよね?

 

 でも「押す」動きであるパンチが、引く筋肉である「背中」を鍛えることで何故強くなるのか、、。

 

 結論をいうと、これには筋膜連鎖(アナトミートレイン)が関係してきます。

 

 走るときに腕を振る、ボールを投げるときに投げる手とは反対側の足が前に出る

 

 ・・・といったように人間の動作は全身連動しており、その連動を上手に使うことで、より大きな力を生むことができます。

 

 実際にパンチ動作に関連する筋膜連鎖を見てみましょう。

    浅層フロントライン

   浅層フロントライン

     スパイラルライン

    スパイラルライン

   ファンクショナルライン

  ファンクショナルライン

 上記のように、全身が連動するように筋膜が連鎖しています。

 ※もちろん上記以外にも様々な筋膜連鎖が関係していますが、本記事では割愛します。

 そして今回のテーマでは一番右の「ファンクショナルライン」が肝となります

 ファンクショナルラインは強い回旋を伴います。広背筋と大殿筋が腰(胸腰筋膜)を中心にクロスで繋がっており、広背筋と大殿筋が連動することで強い回旋を発生させています。

 

 「あれ?パンチって押す動きじゃないの?」

 

 パンチ動作は「野球のピッチング」、「やり投げ」、「砲丸投げ」及び「テニス」等の動きと運動学的特性が近いことが、研究により明らかにされています。

 つまりパンチ動作は「押す」動きではなく、「回旋する」動きといえます。「回旋に関与する筋膜連鎖は何だろう?」そして「その筋膜連鎖に関与する筋肉はどこだろう?」と考えることで、鍛えるべき筋肉がわかります。

 
FL2.jpg
 

 ※運動学的特性が近い「やり投げ」のデータを見ると、競技レベルが高い選手ほどスクワットやクリーン等の挙上重量が高く、またオーバーハンドスロー等の広背筋を強く活動させる動作も非常に良い記録を出しています。当然やり投げをそのままパンチ動作に当てはめることは乱暴ですが、上記の筋膜連鎖のことを踏まえるとおおよそ説明がつくかと思います。

 「広背筋、大殿筋等の背面の筋肉が強く収縮、また連動することで、強い回旋が生まれる。」

 「広背筋を鍛えることで回旋が強くなり、結果パンチが強くなる。」

 

 ※勿論それだけで強くなるわけでありません。肩甲胸郭関節の安定性を高めたり(インパクト時に肩を固める)、大殿筋や体幹群といったその他関与する筋を鍛えたり、拳を鍛える(掌底の方がパンチより有効質量が高いことを踏まえると、鍛える必要がある)、、といった沢山の要素が関係してきます。

 格闘家やアスリートの皆さん、ぜひ参考にして下さい!

 

 最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。KNOXでは、科学的根拠に基づいたトレーニングを提供しています。是非興味がありましたら、お気軽にご連絡下さいませ。

【3月末まで期間限定割引】
パーソナル体験 通常¥10,000 → ¥6,000